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年末年始に都内の大型書店で買おうかなと思っている本リスト

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上田早夕里『魚舟・獣舟』光文社文庫

岡田淳『二分間の冒険』偕成社文庫

尾崎翠『第七官界彷徨』河出文庫 『尾崎翠集成』ちくま文庫

木下是雄『理科系の作文技術』中公新書 『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫 『日本語の思考法』中公文庫

桜坂洋『All You Need Is Kill』集英社スーパーダッシュ文庫 『スラムオンライン』ハヤカワ文庫 JA

沢村凜『黄金の王 白銀の王』角川文庫

白川道『流星たちの宴』新潮文庫

樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』新潮文庫 『日本のセックス』双葉文庫

横森理香『ぼぎちん』文春文庫 集英社文庫

ミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡―迷宮』岩波現代文庫

フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』岩波少年文庫

プロイスラー『クラバート』偕成社文庫

トーマス・マン『ブッデンブローク家の人びと』岩波文庫

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2009年の面白かった海外小説 - 書評王の島

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2009年の面白かった海外小説 - 書評王の島

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書評空間:キノベス!2010

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書評空間:キノベス!2010

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必読

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今週の本棚:池澤夏樹・評 『メイスン&ディクスン 上・下』=トマス・ピン チョン著 - 毎日jp(毎日新聞)

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◇南北の境界線上に建つ物語の迷宮
 さらっと短い淡彩の小説がある一方、重厚長大な小説もある。これは後者の典型というか極致というか。

 上下二巻で千ページを超える本を前にすれば誰しもひるむ。ちょっと中を覗(のぞ)けば文体は錯綜(さくそう)して、話題はどうやら見知らぬ土地と時代のことばかりのようだ。しかし……

 地面に境界線を引く話。測量の話である。時代は十八世紀の半ば、場所は独立以前のアメリカ東部。

 この地域にはイギリス国王の勅許で開かれた植民地がいくつもあった。そのうちのペンシルヴァニア植民地とメリーランド植民地の間で境界線争いが起こり、いっそ真(ま)っ直(す)ぐな線でこれを確定しようということになって、イギリスから二人の測量士が呼ばれた。すなわちチャールズ・メイスンとジェレマイア・ディクスン。なぜわざわざイギリスからかと言えば、彼の地では「囲込(エンクロージャー)の御陰で、一介の測量屋(カタツムリ)が一人ならず御大尽となっております」という事態だったから。

 数百キロに渡る測量だからその基礎は天測。従って彼らは半ばは天文学者である。巨大な天頂儀を行く先々に運んで観測をする。実際、東西に伸びる境界線はほぼ北緯三九度四三分二〇秒の緯線に沿って確定された。この線は後に「メイスン・ディクスン線」と呼ばれた。

 これは歴史的事実である。ピンチョンは事実を土台にしてその上に何層もの階を重ね、無数の広間や小部屋や物置を構築して、通路と階段と配管と抜け道でつなぎ、とんでもなく複雑な建物を造った。この小説を読むことは、この建物の中を限りなく彷徨(ほうこう)することである。

 歴史小説だから名のある人物が何人も登場する。ジョージ・ワシントンもジェファーソンもフランクリンも出てくる。しかし作者は彼らをほんの点景としてしか扱わない。歴史に主導権を渡さず、ひたすら細部が増殖するに任せる。

 メイスンとディクスンはアメリカに来る前、イギリスから南アフリカに渡って金星の日面通過という天体現象を観測し、さらに聖ヘレナを経て、一度イギリスに戻っていた(ピンチョンはこの部分に全体の四分の一のページを割いている)。南アフリカで彼らはオランダ系の植民者が先住民を虐(しいた)げるさまを目撃する。

 アメリカに来て彼らは費府(フィラデルフィア)でパクストン団(ボーイズ)と名乗る白人の組織が米蕃(インディアン)を虐殺したとの報(しら)せに接する。この連中は更なる殺戮(さつりく)のために百四十人の米蕃が避難しているこの町に向かっている。

 二人は、「やれやれ。亜米利加(アメリカ)がこんな(丶丶丶)風だと知ってたら……」と嘆き、更に「白人の蛮行なら、喜望岬で散々見てきた。だが今になっても、あの頃(ころ)同様、さっぱり訳が判(わか)らない。自分たちは何かを理解し損ねているのだ。喜望岬でも費府でも、白人こそ、彼等の最悪の悪夢に現れる野蛮人に対し、受けた挑発に凡(およ)そ釣合わぬ暴力を揮(ふる)う悪鬼に成果てている」と考える。

 この問題はそのままアメリカの奴隷制に繋(つな)がっている。たかが東部の二つ三つの州の境界を決めたにすぎないメイスン・ディクスン線という名が歴史に残ったのは、これがやがてアメリカを南部と北部に分ける線とされ、南北戦争の象徴となり、その影響は今にまで残っているからだ。ピンチョンはもちろんそれを承知でいささか凡庸なメイスンとディクスンという人物をこの大作の主人公に選んだ。いわば彼らは多くの主題を囲い込む牧場の柵(さく)にすぎない。

 もう一つの主題として科学を挙げようか。十八世紀のヨーロッパは啓蒙(けいもう)主義の時代だった。天測の技術を持った測量士は科学の申し子である。それでもピンチョンの語る科学は生成の途中にあってしばしば不思議な道に迷い込む。

 一例を挙げれば、一七五二年九月二日、イギリスはそれまでのユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替えた。十一日の空白が生じ、二日の翌日は九月十四日となった。後に人々は十一日間を盗まれたと言った。

 その時、メイスンは独り空白の時間に残ったと同僚に話す−−「いいかディクスン、物質世界に只(ただ)一人私は居たのだ、十一日を独り占めして」。ずっと満月が子午線にかかるその世界でメイスンはゴシック・ロマンスのような冒険をする。

 こういうエピソードがこの小説には何百も詰まっている。読者はそれを一つ一つ賞味しながら先へ進む。自分がどこにいるか不明になることも多いが、やがて見知ったところに出る。

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池田信夫著「使える経済書100冊」特集ページ : アゴラ

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池田信夫著「使える経済書100冊」特集ページ : アゴラ

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<ノーベル文学賞>ドイツ人作家、ヘルタ・ミュラー氏に授与(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

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スウェーデン・アカデミーは8日、09年のノーベル文学賞をルーマニア出身のドイツ人作家、ヘルタ・ミュラー氏(56)に授与すると発表した。同アカデミーは授賞理由として「凝縮した詩と率直な散文によって、持たざる者の置かれた状況を活写した」と述べた。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれ、賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億3200万円)が贈られる。

 ドイツ人のノーベル文学賞受賞は99年のギュンター・グラス氏以来10年ぶり。ドイツ語圏では04年のエルフリーデ・イェリネク氏(オーストリア)以来になる。

 ミュラー氏は53年、ルーマニア西部のドイツ系少数民族の村の生まれ。母語はドイツ語。ティミショアラ大卒業後、金属工場で技術翻訳の仕事に就いたが、秘密警察への協力を断ったために職場を追放された。

 82年に発表した「澱(よど)み」が西ドイツで高い評価を受けたが、チャウシェスク政権下の84年には労働と作品発表を禁じられ、87年、西ドイツへの出国を余儀なくされた。

 92年に発表した長編第1作「狙われたキツネ」(山本浩司訳・三修社)は生まれ故郷が舞台。秘密警察におびえる市井の人々の不条理な日常を、実体験を踏まえて丹念に描き、ルーマニアの抑圧された社会を告発した。

 ルーマニア出身のドイツ人がソ連に強制連行され、強制収容所に入る体験を描いた12年ぶりの長編小説「アーテムシャウケル(息のぶらんこ)」を09年に刊行。国内外で注目され、前評判も高かった。

 他に小説「心という獣」、エッセー集「飢えとシルク」など。95年ヨーロッパ文学賞、99年フランツ・カフカ賞、05年ベルリン文学賞など受賞歴多数。ベルリン在住。

 ▽山本浩司・早稲田大准教授(ドイツ文学)の話 ルーマニアの全体主義体制と、少数民族出身という二重に抑圧的な環境から、「異邦人」のまなざしを獲得した。自身の苦しい体験の枠を超えて、民族や国境をとらえ直す作品を発表してきた。近年はコラージュによる詩の創作やストーリーに頼らない小説で新境地を開いている。

<ノーベル文学賞>ドイツ人作家、ヘルタ・ミュラー氏に授与(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

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村上春樹氏:「1Q84」を語る 単独インタビュー

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5月に出した長編小説『1Q84』(第1、2部、新潮社・各1890円)が大きな話題となっている作家、村上春樹さんがこのほど、毎日新聞のインタビューに応じた。1980年代の日本を舞台に「個人とシステムの対立」を描いた重層的な物語だが、村上さんはさらに第3部を執筆中であることを初めて明らかにした。新作に込めた思いを聞いた。【構成・大井浩一】
■最初は『1985』
 −−『1Q84』は現在、2巻とも18刷を重ね、「BOOK1」が123万部、「BOOK2」が100万部と、ミリオンセラーを記録。複数の研究本が出版されるなど、驚異的な反響を巻き起こした。
 「僕の固定読者は、長編で約15万~20万人いると自分では考えています。それくらいだと、自分の発信したものがそれなりに受け止められているという手応えがある。50万、100万となっちゃうと、どんな人が読んで、どんな感想を持っているかはなかなか見えないですよね」
 −−ジョージ・オーウェル『1984年』(49年)に由来する謎めいたタイトルも魅力的だが、これには秘話がある。
 「最初は『1985』にするつもりでした。でも、執筆中に、オーウェル作品を映画化したマイケル・ラドフォード監督と話していて、英作家アンソニー・バージェスが『1985』という作品を書いていたのに気がついた。いろいろ考えた末に『1Q84』に変えて書き上げたあと、インターネットで調べたら、浅田彰さんがやはり同じ題で音楽カセット付きの本を出されていると分かりました。もうゲラ校正を進めている段階だったので、浅田さんにお知らせしました。という紆余曲折があるんです」
 −−刊行から3カ月余り。この間、なされた批評について聞くと……。
 「全く読んでいません。いつも読まないんだけど、特に今、『BOOK3』を書いているから。まっさらな状態で執筆に集中したいから。1、2を書き上げた時はこれで完全に終わりと思っていたんです。バッハの『平均律クラヴィーア曲集』をフォーマットにしたのは、もともと2巻で完結と考え、そうしたわけです。でもしばらくして、やっぱり3を書いてみたいという気持ちになってきた。これから物事はどのように進んでいくのだろうと。時期的にはなるべく早く、来年初夏を目安に出すことを考えています」
 −−主人公は、ともに30歳で独身の「青豆」という名の女性、「天吾」という男性の2人。物語が進むにつれ、両者の思わぬ関係が次第に明らかになる。普段はスポーツインストラクターとして働き、許しがたい家庭内暴力を振るう男をひそかに「あちらの世界に送り込む」仕事にも手を染める青豆は、従来の村上作品にないキャラクターだ。
 「昔は女性を描くのが苦手でしたが、だんだん自由に楽しく描けるようになってきました。青豆もその延長線上にあるので、特に意識して造形したのではありません。それに、現代は女性のほうがシャープで大胆だし、自分の感覚に対して自信を持っているから描きやすい。男はどうも最近元気がないし(笑い)、強い男を描くことは難しくなりつつあるかもしれない。いずれにせよ、少しずつでもいいから描く人物の幅を広げて、物語を刺激していきたいと考えています」

村上春樹氏:「1Q84」を語る 単独インタビュー(1) 「来夏めどに第3部」 - 毎日jp(毎日新聞)



−−舞台の80年代は、大学紛争などで揺れた60~70年代や、冷戦構造が崩壊した90年代に比べ、穏やかにも見える。全共闘世代の一人として「政治の季節」を経てきた作家は、なぜこの時期に注目したのか。
 「僕らの世代の精神史が大前提にあります。カウンターカルチャーや革命、マルクシズムが60年代後半から70年代初めに盛り上がって、それがつぶされ、分裂していきます。連合赤軍のようにより先鋭的な、暴力的な方向と、コミューン的な志向とに。そして連合赤軍事件で革命ムーブメントがつぶされた後は、エコロジーやニューエイジへ行くわけです。連合赤軍に行くべくして行ったと同じ意味合いで、オウム的なるものも生まれるべくして生まれたという認識があります。オウムそのものを描きたかったのではなく、われわれが今いる世界の中に、『箱の中の箱』のような、もう一つの違う現実を入れ込んだオウムの世界を、小説の中に描きたかった」
 −−『1Q84』では、人々はいつの間にか「1Q84年」の世界へ移っていく。そこには連合赤軍を思わせる「あけぼの」、オウムを思わせる「さきがけ」といった集団が登場する。
 「偶然の一致ですが、オウムが最初に道場を開いたのは84年です。60年代後半の理想主義がつぶされた後の80年代は、オイルショックとバブル崩壊の間に挟まれた時代であり、連合赤軍事件とオウムの間に挟まれた時代。非常に象徴的だと思う。そこには60年代後半にあった力が、マグマのように地下にあって、やがてはバブルという形になって出てくる。バブルは、はじけることによって結果的に戦後体制を壊してしまう。そうした破綻(はたん)へ向けて着々と布石がなされていたのが80年代です。理想主義がつぶされた後に、何を精神的な支柱にすべきかが分からなくなった。今もある混沌(こんとん)はその結果なんですよ」
 −−95年の地下鉄サリン事件の被害者らに取材し、『アンダーグラウンド』などのノンフィクションも書いた。今年2月のエルサレム賞授賞式での講演では、個人の魂と対立する「システム」について語った。
 「個人とシステムの対立、相克は、僕にとって常に最も重要なテーマです。システムはなくてはならないものだけど、人間を多くの面で非人間化していく。サリン事件で殺されたり傷を負わされたりした人も、オウムというシステムが個人を傷つけているわけです。同時に、実行犯たちもオウムというシステムの中で圧殺されている。そういう二重の圧殺の構造がとても怖いと思う。自分がどこまで自由であるかというのは、いつも...

村上春樹氏:「1Q84」を語る 単独インタビュー(2) 個人を二重に圧殺 - 毎日jp(毎日新聞)


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図書館司書ら半数超が非正規 低賃金 職員の質低下懸念(フジサンケイ ビジ ネスアイ) - Yahoo!ニュース

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全国的に図書館が増える中、蔵書の選定などを担う専門職の司書と司書補の非正規職員化が進んでいる。複数の非常勤や臨時職員の実働時間を合わせ年間1500時間で司書・司書補1人分と換算すると、非正規職員数が正規職員数を上回り、半数以上を占めている計算。1998年度に1館当たり3.1人いた正規職員は、2008年度に2.1人まで減少している。

 地方自治体は図書館の新設のほか、土日や夜間の開館などでサービスを拡充しているが、財政難が重くのしかかり、人件費を抑えられる非正規職員の増員や業務の民間委託を余儀なくされているため。関係者からは「図書館の数が増えても、質は低下しかねない」と懸念の声も上がっている。

 全国の図書館やその職員でつくる日本図書館協会(東京)によると、全国の図書館は1998年度の2524施設から、2008年度は3126施設(公立3106、私立20)に増加。一方でこの間、正規職員の司書と司書補は7941人から6576人に減少し、複数のパート勤務などを合算した実働が計1500時間で1人と換算した非常勤・臨時職員数は、2768人から7459人に急増した。

 例えば、東京都教育委員会が所管する3図書館(1館は09年度から千代田区に移管)では、正規職員の司書と司書補が全体の4分の1に相当する計36人減った。都教委は検索システムの普及に加え、「本の出し入れなど司書以外でもできる仕事は(低コストの)外部の民間企業への委託を進めてきた」という。

 こうした傾向に対し、市民団体「東京の図書館をもっとよくする会」の小形亮さんは「コスト削減ありきになっている」と批判。「司書の資格があっても賃金が安く、定着しない。長い目で見れば、職員の力量が下がる」としている。

                   ◇

【用語解説】司書

 図書館で、貸し出しや購入する本・雑誌の選定、目録の作成、利用者が資料を探す際の助言などを行う専門職。図書館法で規定された国家資格で、大学で所定の単位を履修して取得するが、図書館に司書を配置することは義務付けられていない。司書補は司書のアシスタント役で、講習を受けて資格を取る。 最終更新:8月8日8時16分

図書館司書ら半数超が非正規 低賃金 職員の質低下懸念(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

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文学賞

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返信を書いていたら話が膨らみすぎたので切り離して単独投稿。


『文学賞メッタ斬り!』シリーズを読むといろいろ問題点がわかる。

芥川賞・直木賞には問題がありすぎる。

(どんな問題かは書くのが面倒なので上記の本を読んでください)

それでも one of them であれば構わないんだけど実際は最も権威と影響力のある賞になってしまっている。

ベストセラーと芥川賞・直木賞しかほとんど取り上げないメディアというか主にTVにも問題がある。

(新聞や雑誌は他の本も取り上げているがTVのような影響力はないので)

賞が多すぎるのも悪いんだけど。


直木賞へのアンチテーゼ的な意味のある本屋大賞は頑張っているが,書店員による人気投票という性質上,大衆文学に偏り,中でもみんなが好きな無難なものになりやすい。

それに,元々読んでる人が少ない作品は上位になれない。

分母が違うのに投票数で差をつけるのは公正とはいえない。

過去の受賞作はいい作品が多いと思うし,あれはあれでいいが,あれが賞としての最権威となるのには賛成できない。

娯楽目的で本を読むときにハズレを引かないようにするブックガイドとしてはいいけど。


やっぱり英ブッカー賞や全米図書賞みたいな権威ある賞ができてほしいな。

逆に賞なんて全部相対化しちゃう(実際そうなってる部分もある)っていう考えもあるけど,やっぱりそれだと本屋大賞と同じで,娯楽性の高い作品や分母の大きい作品に評価やセールスが偏っちゃうと思う。


必ずしも娯楽性の高くない純文学や難解な作品,前衛的な作品に光を当ててあげることも大事だし,SFみたいにジャンルで差別されてしまう作品も評価されるべき。

わかりやすい面白さばかりが評価され読まれていくと,縮小再生産されていくだけで世界が広がらないし。

普段は本屋大賞的な作品しか読まないけど,○○賞受賞作品(最終候補作品・ランキング上位作品)は読んでみよっかなと思わせて,読むことで世界が広がる経験をする,そういう賞があってほしい。


あと,マイナー作品に光を当てるという意味では,部数制限を設けて,前年に出版された作品から,売れてないけどいい作品を選んで賞をあげるとかダメかな?

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直木賞候補作『半落ち』の評判

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横山秀夫の初長編『半落ち』(講談社)は読み応えのある傑作で、販売部数もずいぶん伸びたようだ。週刊文春の「傑作ミステリーベスト10」と宝島社の「このミステリーがすごい!」の国内部門の1位に選ばれたとのことで、いい本を読ませてもらった一読者として、けっこうなことだと思っていた。本は売れさえすればいいというものではないが、広範な読者が質の高いこの作品を支持したということだろう。

 ところがとんだところでミソがついた。第128回直木賞にノミネートされ、結局受賞はならなかったのだが、朝日新聞の報道によると、選考会後の講評で選考委員の林真理子から、作品の重要な要素となっている受刑者である主人公の骨髄移植が「現実には許可されない」という指摘が出た。林真理子言うところの「世評は高かったが、委員の評価はそれほどでもなかった」だけのコメントなら、選考委員の価値観の問題だから読者も作者も文句を言う筋合いのものではないが、作品の骨子となる題材が現実には成立しない、すなわち作者の決定的な事実誤認による欠陥作品だと言われたのである。

 その後、この論争を取り上げた3月19日付の朝日新聞によると、このときの林真理子は事実誤認の指摘の後、さらに「ミステリーとして成立しない」「(調べる人がいない)ミステリー業界も悪い」とも発言したという。

 何が問題とされているかをわかっていただくためには、ざっとストーリーを紹介せねばならない。

 W県警教養課次席の梶警部(49)は、骨髄性白血病で死んだ我が子の命日さえわからなくなったアルツハイマー病の妻の懇願に負けて、彼女を扼殺してしまう。そして2日後、自首する。梶は殺害状況や動機は素直に供述するのだが、殺害してから自首するまでの2日間の行動については口をつぐんで語ろうとしない。この謎の2日間をめぐってストーリーは展開していく。

 物語は6章立てになっているのだが、最終章でこの謎が明かされる。

 梶は一人息子を白血病で亡くしたあと、骨髄バンクにドナー登録をしていた。そして登録から2年後、適合者に選ばれて1人の患者の命を救うことができた。妻殺害後、天涯孤独の梶は自死しようとするが、新聞の投書で自分が救った患者が東京・新宿の歌舞伎町のラーメン屋で働いているらしいことを知っており、絶望の中で自分と血のつながりがあるその提供者をひと目見てから死のうと歌舞伎町に出掛けていく。しかし犯罪者となった自分が骨髄提供者であることをその若者に知られてはならないと、梶は2日間の行動を黙秘していたのである。

 これが謎の2日間の正体なのだが、死んだ息子とほぼ同じ年の提供者が元気に生きていることを目の当たりにして、骨髄を提供してもう1人、命を救いたいという思いに駆られて自死を思い直し、生き恥さらして自首の道を選ぶ。骨髄を提供できるのは50歳まで。梶は受刑者として51歳の誕生日まで生きようと心に決める。

 この設定に決定的な事実誤認があると林真理子は言うのである。つまり梶の骨髄移植が「現実には許可されない」という。そればかりか、この「決定的な事実誤認」を発見できなかった出版社やミステリー界も同罪だと言わぬばかりのもの言いなので、関係者は騒然となった。

 出版元の講談社は、自社のWebサイトで文芸局長名の読者向け「見解」を発表したが、これがもうひとつ迫力がない。「作者の横山氏と編集部は刊行以前に充分な調査を重ねた上で、このケースは妥当な設定であると判断し、作品中にはそのことを示す配慮を施して刊行したことをお伝えいたします。」と書いているが、何をどう判断してどういう配慮をしたのか、第三者にはさっぱりわからない。半分言い訳に聞こえて、「決定的な事実誤認だ」と言い切っている林真理子に分があるように感じられる。

 前記3月19日の朝日新聞によると、林真理子はさらに『オール読物』3月号の選評で、「落ちに欠陥がある……しかしそれほど問題にもならず、未だに本は売れつづけている。一般読者と実作者とは、こだわるポイントが違うのだろうか」とまで書いている。自信満々。自分が欠陥作品と指摘した本が売れつづけていることが我慢ならないらしい。

 もし林真理子の言うとおりだとするなら、決定的な事実誤認を見抜けず感動した多くの読者も欠陥作品に酔いしれた節穴目の持主ということになり、彼女に嘲笑われたに等しい。この作品に感動した一読者として、私もおもしろくない。一読者であると同時に、私も三十数年ものを書きつづけてきた物書きの端くれ。林真理子に言わせれば、実作者としても失格となる。彼女の言い分が正しいなら嘲笑されても仕方がないが、実のところはどうなのか。

 で、作者や講談社と林真理子のどちらが正しいのか、もう一度核心部分を読み直してみた。

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学問とメディアと娯楽を本に一本化

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最近ほとんどTV観てないなぁ。

「ながら観」じゃなく,ちゃんと観てるのは『ガンダムW』の再放送くらい。

新番組もまだ全部チェックしてないからわからないけど出来るだけ少なくしたいと思っている。


TV観なくなって以前よりは時間を有効に使えてる気がする。

でもまだまだ不十分。

ネットと雑誌に時間を使いすぎている。

ネットはやっぱりこことmixiと知人のブログ以外はなるべく行かないようにしたい。

問題は雑誌だな。

かなり時間使ってる。

しかもすべて立ち読み。

お金がないとはいえ褒められたことじゃないよな。

地元のコンビニや本屋の店員に「あの人また長時間立ち読みしてるよ」って思われてそう。

しかも,コンビニで長時間立ち読みしたときは後ろめたくて結局飲み物とか買ってお金使っちゃったりしてるし…。

全部は無理だけど,マンガ雑誌と芸能系の雑誌は読むの止めよう。

他の雑誌も厳選しないとな。


やっぱり何だかんだ言って,本になっているものを読むのが自分の血肉になる気がする。

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「僕と鼠」3部作 + その後の「僕」

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風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)


1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)


羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫)

羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫)


羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)

羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)


ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)


ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)



『風の歌を聴け』は前にも載せたけど,シリーズものということで重複投稿。

『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』で「僕と鼠」3部作と言われている。

『ダンス・ダンス・ダンス』には「鼠」が出てこないので正式に4部作とは言われていないが,主人公の「僕」は同一人物でストーリー的にも続いているし,特に前作の『羊をめぐる冒険』を読んでいないとよくわからない話になっているので事実上の4部作と言ってもいいだろう。


ちなみに『ノルウェイの森』はこのシリーズと直接のつながりはないが,『1973年のピンボール』に『ノルウェイの森』を思わせる名前とエピソードが出てくる。

作中の時代設定を考えると,『ノルウェイの森』はエピソード1というかエピソード0的な原物語にあたると考えられる。(ストーリーは『蛍』という短篇が元)

もちろん主人公の「僕」は別人物で,整合しない部分もあるのでパラレルな関係になるのだが。


他の作品はまだ読んでないからわからないけど,村上春樹に関する文章をいくつか読んだところによると,村上作品には他の村上作品の登場人物やエピソードを思わせるような部分がよく出てくるようだ。

元々村上春樹は1作の中でもパラレルワールドと現実世界を行ったり来たりしたり,ごちゃ混ぜにしたりするのが売りだから,別の作品と作品も似ているけどちょっとズレているパラレルな関係になっているということだろう。


4部作の中では『ダンス・ダンス・ダンス』が1番気に入った。

「ユキ」という13歳の少女がとっても魅力的なのだ。

村上作品はやや難解なメタファーやパラレルが評価されていて,良くも悪くも批評の対象になっているのかもしれないが,この「ユキ」にしろ『ノルウェイの森』の「小林緑」にしろ,瑞々しい女性キャラクターがいいなと俺は思う。


それにしても,村上春樹のメタファーやパラレルをいったいどれだけの人がわかってるのだろうか?

俺は部分的にはわかるけど,よくわかってないところも結構ある。

村上春樹自身も100%分析的に読めちゃう(逆に言うと計算で書かれた)作品がいい作品だとは思わない,もっと心で感じてくれみたいなことを言ってた気がするから,わかってないのは別にいいと思うんだけど,わからない深さがあることはわかっていてほしいと思う。

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日本SF全集

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日本SF全集


これは欲しい。

でも,1冊2500円。

お金がない。

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明るい読書計劃

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まず,村上春樹を読む。

次に,所有しているが読んでいない本を読む。

その次に,少し前に亡くなった伊藤計劃(けいかく)氏の著作を読む。(ご冥福をお祈りいたします)

あとは,池澤夏樹編・世界文学全集を読み進めつつ,読むべき(読みたい)作家(作品)を読んでいく。

ドストエフスキー,カズオ・イシグロ,ガルシア・マルケス,トマス・ピンチョンあたりは絶対に読みたいところ。

小説ばかりではなく,世界史(各国史)・日本史の全集も読みたい。

うーん,やっぱり読むのが追いつかない…。

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地元経済

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売り切れ店続出の村上春樹『1Q84』が地元の本屋ではしっかり売れ残っている。


俺の地元は東京のベッドタウン的な町なので,スーパーやコンビニならともかく,本屋や服屋はつらいだろうなと思う。

本や服は東京で買っちゃうから。


本を地元で買うのは,中高生か主婦が中心だもんな。

村上春樹はちと厳しいか。

上下巻あわせて3600円ってのも高いし。

安けりゃ俺も買ったんだけど。

残念ながら文庫化待ち。

それまでに文庫化されてる村上作品全部読もう。

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A Summer's Reading

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坪内祐三氏の『ストリートワイズ』という本をパラパラっと立ち読みしていたら,その中に,坪内氏が昔読んで影響を受けた小説として,バーナード・マラマッド『夏の読書』についての記述があった。

そこにはその短篇のあらすじも書いてあり,読んでみたところ,どこかで読んだことのある話のような気がした。

しかし,その場で記憶を辿っても思い出せなかった。


ここ数年,本は買って読むようにしているし,買って読んだ本ならまったく思い出せないということはない。

それ以前はそもそも海外文学なんて読んでいなかった。

いったいどこで読んだのか…。


そして俺はふと思った。

自発的に読んだのではなく読まされたのではないかと。

そう,俺はこれを学校の授業で読んだ(読まされた)のだ。

大学の必修英語の授業,その1つがピューリッツァー賞作家の短篇を読む授業だった。

帰宅して(掃除・整理整頓のときに動かすことはあったが)5年以上開くことのなかったテキストを開いた。

『夏の読書』の文字はなかったが代わりに『A Summer's Reading』の文字があった。

この3,4年で海外文学に目覚め,原著で読む力が自分にあったらなと常々思っていたが,まさか(教授の力を借りたとはいえ)すでに経験済みだったとは。

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フィリップ・マーロウ 登場作品

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長編
大いなる眠り(1939年)
さらば愛しき女よ(1940年)
高い窓(1942年)
湖中の女(1943年)
かわいい女(1949年)
長いお別れ(1954年)
プレイバック(1958年)
プードル・スプリングス物語(未完だが、のちにロバート・B・パーカーにより完結される)
中短編
密告した男(1934年)
マーロウ最後の事件(1959年)
他に、マーロウ以外の探偵が登場した作品を、のちにマーロウものに書き改めた短編がいくつかある。

フィリップ・マーロウ - Wikipedia

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雪穂サーガ

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『白夜行』の再放送が始まった。

リアルタイムでも観てた。

面白かったので小説も読んだ。

ドラマとは別物だったけど小説も面白かった。

続篇(著者は建前上続篇とは明言せず)の『幻夜』もよかった。


小説版『白夜行』とドラマ版『白夜行』は,違う角度・構成でつくっているから,併せて見るのがオススメ。

先に小説を読んでからドラマを観る方ががベストだと思う。

俺はドラマを先に観ちゃったので,小説では最後に明かされる秘密を知ってて,それが残念だった。

登場人物の性格もかなり違うので,ドラマ版を先に観ちゃうと引きずられちゃうかもしれない。


雪穂サーガの続編はもうないのだろうか?

『白夜行』を読まずに『幻夜』を読んだ人(読んでいてもつながりが理解できなかった人)の頓珍漢なレビューもあったが,雪穂が徹底して恐ろしい人間として描かれる『幻夜』は,幼少時のトラウマに収束してしまったという批判があった『白夜行』に対する東野なりの回答のような気もした。

雪穂はまだ生きているので,最終章を書いてほしい。

それも,安易な救いだとか後悔だとか愛だとかトラウマだとか謝罪だとかセンチメンタリズムは無しに,雪穂の生き様を貫いて終わりにしてほしい。



白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)


幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

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大学教師が新入生にすすめる100冊: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

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大学教師が新入生にすすめる100冊: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる


敢えて定番からちょっとずらした自分のためのリストとはいえ,疑問に思うチョイス。

センスないなあ,この人。

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